初めての在宅介護|これだけは揃えたい!介護用品の基本リスト~排泄ケア・清拭・入浴ケア編~

公開日:2025/09/16

介護の準備には何が必要

「在宅介護が必要になったけれど、何から始めたらいいのかわからない…」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

家族の退院や体調の変化など、在宅介護は突然始まることも少なくありません。
しかし、準備すべきものや環境づくりについて、事前に知っておくだけでも、気持ちに余裕が生まれます。

このコラムでは、在宅介護を始める前に「まず揃えておきたい基本の介護用品」を、ピジョンタヒラ株式会社の商品と共に、状態別、カテゴリー別にご紹介します。初めての方でも無理なく準備が進められるようまとめましたので、参考にして頂けたら幸いです。

介護用品はなぜ必要なの?

介護用品と聞くと、特別なものをイメージする方も多いと思います。介護用品は、介護する人・される人、双方の負担を減らし、安全で快適な毎日を送るための「頼もしいパートナー」です。具体的には、介護用品は次の3つの大切な役割を担っています。

1. 介護される人の「できること」を増やすため

身体機能が少し低下しても、手すりがあれば一人で立ち上がったり、ポータブルトイレがあれば夜中に安心してトイレに行ったりすることができます。「自分でできる」という感覚は、自信や生きがいにつながります。介護用品は、その方の尊厳を守り、自分らしい生活を送る手助けをしてくれるのです。

2. 介護する人の身体的負担を減らすため

在宅介護は、想像以上に身体的な負担が大きくなります。特に、体を支えたり、移動を介助したりする作業は、腰や膝に大きな負担がかかります。介護ベッドの高さ調整機能や、軽量な車椅子を上手に活用することで、無理なく、長く介護を続けることができます。

3. 転倒や事故を防ぎ、安全を守るため

高齢になると、ちょっとした段差でも転倒しやすくなります。浴室やトイレは滑りやすく、特に注意が必要です。滑り止めマットや手すりを設置することで、事故を未然に防ぎ、介護される人の安全と、介護者の心の安心を守ります。

このように、介護用品は「介護される方」「介護する方」「安全」の3つの視点から、在宅介護を支える上で欠かせないものです。

介護用品を選ぶ前に大切なこと


介護用品をそろえる前に、まず大切なのは「ご本人の状態を正しく知ること」です。
    •    歩けるか、立ち上がりは可能か
    •    トイレに行けるか、おむつが必要か
    •    食事やお風呂はどうか
    •    認知症の症状があるか

このような身体・生活の状況によって、必要になる道具は大きく異なります。
さらに、介護保険を利用すれば、一部の福祉用具(ベッドや車いすなど)をレンタルで使えることもあります。いきな全て揃えようとせずに、ケアマネジャーや担当医と相談しながら、無理のない形で揃えていきましょう。

ご本人の身体状態に応じた「準備目安」

介護用品を選ぶときは、「どんなサポートが必要か(=身体の状態)」に合わせて考えるのがポイントです。

以下に、よくある身体状況ごとに、基本的な準備内容をまとめてみました。

レベル1|ほぼ自立(軽介助)

基本的に自分で生活できるが、見守りや部分的な補助が必要
おすすめ用品

  • 口腔ケア用品(口腔保湿剤など)
  • おしりふき(トイレで流せるものなど)
  • 転倒防止の手すり、滑り止めマット
  • 杖や履きやすい靴
  • 夜間の誘導用ライト  など

介護用のベッドや靴は、使い慣れたものや履きやすく歩きやすい物の方がご本人に合っている場合もあるので、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員と相談しながら、検討していきましょう。

レベル2|一部介助が必要

立ち上がり・移動・トイレ・食事など、日常生活の一部に介助が必要
おすすめ用品

  • おむつ
  • おしりふき
  • 清拭用品(からだふきなど)
  • 口腔ケア用品(口腔保湿剤や歯みがきシートなど)
  • 食事用エプロン・食具(使いやすいものを)
  • 介護用ベッド
  • ポータブルトイレ  など

など、その方の状況に応じて、サポートが必要なものを少しずつそろえていきましょう。

 レベル3|全面介助が必要

寝たきりや認知症などにより、日常すべての介助が必要
おすすめ用品

  • テープ型おむつ
  • 防水シーツ・防水シート
  • おしりふき(ベッドで使えるものなど)
  • 清拭用品(ベッド上で頭、体、おしり周りの清拭ができるもの)
  • 口腔ケア用品(口腔保湿剤や歯みがきシート、スポンジブラシなど)
  • 食事用エプロン・食具(食事介助がしやすいもの など)
  • とろみ剤(飲み込みが難しくなってきた方)
  • 介護用ベッド
  • 車いす         など

ご紹介した介護用品は一例です。身体の状態によっては不要なものや追加で必要になるのものもあります。その時の状況に応じて、相談しながら揃えてみてください。

基本の介護用品リスト【カテゴリー別】

ここからは、カテゴリー別に「あると便利」「準備しておきたい」アイテムを弊社の商品の中からご紹介していきます。

排泄ケア用品

介護の中でも負担が大きくなりやすいのが排泄ケアと言われています。清潔さと快適さを保つために、基本アイテムを揃えておきましょう。身体状況に合わせて、使いやすいものを選んでいきましょう。

▶  紙おむつ(テープ型・パンツ型)・尿取りパッド

⇒体の状態や要介護者の体格に応じて使い分けます

▶おしりふきシート

⇒高齢者の肌は傷つきやすく、肌がデリケートなため、肌にやさしいタイプがおすすめです。

ピジョンタヒラでは、シーンや目的に合わせた「おしり周り用品」を取り扱っています。

<トイレやポータブルトイレでの排泄ケアに>

〇ラクラクおしりキレイミスト

ラクラクおしりキレイミストはトイレットペーパーに吹きかけるだけで、トイレットペーパーがおしりふきになります。洗浄成分配合で何回もこすらず、汚れをしっかりふき取ります。また、肌にやさしい皮膚保護成分(スクワラン)配合で、便や尿の刺激から肌を守ります。

〇トイレに流せるパッとおしりふき

トイレに流せるパッとおしりふきは、使った後はトイレにそのまま流すだけ!後片付けも簡単です。ゴシゴシこすらずやさしく汚れを落とすことができ、トイレに流せるパッとおしりふきなら「汚れガード成分(ヒドロキシエチルセルロース)」配合で、使うたびに汚れが付きづらくなります。

〇トイレに流せるおしりふき大判厚手

トイレに流せるおしりふきは、大判厚手タイプもあり手を汚さずにしっかりふき取ることができます。また、さわやかな柑橘系の香りで排泄ケアの際の負担を減らしてくれます。

<ベッド上での排泄ケアに>

〇やぶれにくいタイプのおしりふき

丈夫でやぶれにくい不織布なので、手を汚さずにしっかり拭けます。肌にやさしい弱酸性ローション配合でやわらかなふき心地です。

 〇やぶれにくいタイプのおしりふき大判厚手

やぶれにくいタイプのおしりふきは、大判厚手タイプもあり、ローションたっぷり配合で肌にやさしく、広範囲もしっかり拭くことができます。

▶防水シート・防水シーツ

⇒ベッドやイスを清潔に保つために便利です。防水シーツには乾燥機にかけられるものや、肌触りの良いものなど、様々な種類があるので、用途に合わせて検討してみてください。

ハビナースでは、用途に合わせて、防水シーツも各種取り揃えています。

〇防水シーツ

こちらからご確認できます(防水シーツ一覧表(PDF)

眠サポート一覧(防水シーツ)商品の詳細はこちらから

▶ ポータブルトイレ・ポータブル消臭液

⇒歩行が難しくなったときの備えにポータブルトイレがあると便利です。また、ポータブルトイレ用の消臭剤などがあると、部屋に臭いがこもるのを防いでくれます。

〇ポータブルトイレ用 消臭液

片手で簡単に計量でき、1回で消臭効果が24時間持続します。独自のフィードラント香料配合で、排泄物臭をよい香りに変化させます。

〇ポータブルトイレ用 消臭剤

顆粒タイプですばやく溶けて消臭・洗浄・漂白ができます。こちらも24時間消臭できます。

清拭・入浴ケア用品

介護が必要になると、入浴が難しくなることもあります。清拭とは、入浴が難しい場合に、蒸しタオルなどで身体を拭いて清潔を保つケアのひとつです。入浴できない日も、身体を拭いて清潔を保つことで、感染症や肌トラブルを防げます。

それぞれの身体の部位に合わせたものをお使いいただくことで、肌の負担を減らすこともできます。

蒸しタオルやお湯を準備して行う方法もありますが、介護される人、する人双方が無理のないようにケアを行ってください。

清拭に関して詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。

▶ 清拭(せいしき)の手順について|全身清拭・部分清拭の注意点とポイント

▶ボディシート

⇒一枚で清潔を保つことができ、お湯が使えないときや災害時にも使うことができます。

<頭用>

〇ふくだけ簡単シャンプーナップ

水を使わず、ふき取りも不要の不織布で、凸凹シートで汚れをやさしくからめとることができます。

<顔用>

〇朝用お顔すっきりシート

朝の起床時のモーニングケアに。保湿成分配合でふき取りながら保湿ケアもできます。デリケートなお顔にやさしい低刺激の天然コットン100%のシートです。

<からだ用>

〇さっとさわやかからだふき

全身に使える厚手の凸凹シートで汚れをしっかりふき取れます。天然保湿成分配合で、やさしいラベンダーの香りがリラックスさせてくれます。

〇からださわやか清拭タオル

特大サイズのせいシートでタオルのように楽にふき取れます。植物性保湿成分配合でやさしい拭きごこちです。


 ▶清拭料

⇒液体をお湯に溶かして使えるものや泡タイプで洗い流し不要のものがあります。用途に合わせて、清潔を保てる用にケアをしてあげましょう。

<頭用>

〇お湯のいらない泡シャンプー

泡タイプの清拭料で、すすぎ不要で使用後はタオルでふき取るだけでケアができます。コンディショニング成分配合で髪がきしまず指どおりもなめらかです。

<からだ用>

〇泡でさっぱりからだふき

泡タイプの清拭料で、拭きなおしやすすぎが不要で使えます。お肌と同じ弱酸性で、植物性保湿成分配合なので、保湿しながら身体の清潔を保てます。

〇さっぱりからだふき液体タイプ

〇うるおうからだふき液体タイプ

液体タイプの清拭料で、お湯にとかして拭くだけで、すすぎは不要です。こちらもお肌と同じ弱酸性で、植物性保湿成分配合なので、保湿しながら身体の清潔を保てます。

<おしり用>

〇泡がやさしいおしり洗い

ベッドでの排泄ケアの際にご家族の状況に合わせてケアができます。

泡タイプの清拭料で、お湯ですすいでしっかりケアでも、お湯を使わずすすぎ不要で簡単ケアでもどちらでも使えます。お肌と同じ弱酸性で、保湿・肌保護成分配合なので、保湿しながら身体の清潔を保ち、ニオイもすっきり落とします。

〇コットン100%超吸水おしりタオル

泡がやさしいおしり洗いを使う際は、一緒にこちらを使っていただくことがおススメです。吸水性が高いコットン100%の不織布なので、肌に余分な水分を残さず、やさしくケアできます。


 ▶滑り止めマットや入浴用椅子、浴室用てすり 

⇒お風呂に入るときの安全対策に、浴室で使用できる介護用品も多くあります。ケアマネジャーや福祉用具の相談員に相談し、適切なものを使用して下さい。

まとめ


色々と商品を紹介してきましたが、介護の準備に正解はありません。ご本人の状態やご家庭の環境に合わせて、必要なものを、必要なときに少しずつそろえていくことが大切です。

また、介護保険を適用してレンタルできるものや、自治体でおむつなどの補助の制度もあるので、一人で抱え込まず、まわりの人や介護用品の力を借りながら、安心できる日々を作っていきましょう。

また、今回紹介した商品は、各商品ページよりお買い求めできます。是非、一度使ってみてください。

次回は、口腔ケア・食具編をお送りします。

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